ゆるきりライフ

基本気張らず「ゆるゆる」生活~でもたまに「きりっ」と頑張る私のブログ

【大人の発達障害】従業員との付き合い方・その後編

握手

発達障害の従業員との付き合い方

 

私の経営する職場には、「大人の発達障害」だと思われる従業員が2人います。

 

その中の一人に関しては、だいぶ悩みながら指導・付き合ってきました。

 

詳細はこちらに書いてありますのでよかったら読んでみてください。

 

 

www.yurukiri.com

 

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この2つの記事には、これまでの葛藤の日々が記してあります。

発達障害に関して、私は専門家ではないので何が正しいなどとは言えないし、まだまだ模索状態なのですが、そういう「いわゆる普通の人」が仕事という場で、発達障害の従業員とどのように接しているか、どう感じているか、当事者と周りの人たちがどういうところに困っているか、どう対応してきたかについて書いてあります。

 

今回は、このお話からさらに3か月後

 

その従業員が就職してからもうすぐ2年になる今日、あった出来事を書いてみたいと思います。

 

これまで頑張ってきてよかったと思える瞬間でした。

 

 

二つ目の山

 

今思えば、一つ目の山は、まず「自分ができないことを認識すること」だったように思います。

 

入社当時の彼女は、自分は何でもできる、なぜ自分ばかりが注意されるのか理解できない、ということを常に言っていましたし、ふるまいなどからも実際そう思っていたのだろうと思います。

 

それが悪いことだというわけではないですが、仕事として行う以上、本人ができているつもりでも求められる結果を出せないのであればそれは「できていない」ことになりますし、その結果、顧客をはじめ、いろんな人に迷惑がかかります。

 

まずは、その認識を改めてもらい、仕事だけでなく子供の頃に習ってこなかった社会の常識(人のお菓子を勝手に開けない、開けたドアは閉める、何か貰ったらお礼を言う、右と左を間違えない、など)というものから少しずつ指導していくことになりました。

 

就職して一年が過ぎたころ、やっと「自分で思っていたよりできていない」ということに気づいてくれ、そこから少しずつ「勉強してできるようになりたい」という方向に気持ちが向いてくれた気がします。

 

教えるにも、覚えるにも、できるようになるにも、すべてにおいて人の何倍も時間がかかりましたが、それでもついてきてくれたことに感謝しています。

 

指導する私も、経営者ではありますが、発達障害の人と接することは初めてだったので手探りでしたし、忙しさで余裕のないときもあり、彼女につらく当たってしまったこともあると反省しています。

 

彼女は今、一つ目の山をなんとか登り終え、登ったことで見えてきた二つ目の山を登ろうとしているところです。

 

一つ目の山は、まずは小さなステップではありますが、安心して任せられる仕事ができたということ。

 

それがひとつの自信になったということ。

 

今まで注意されたり指導されたりするばかりだったところが、徐々に褒められたり、認められたり、依頼されたりするようになり、自信がつき、社内での居場所ができました。

 

仕事中の笑顔も増え、言葉や行動の端々に自信が垣間見えるようになってきました。

 

ニコニコと仕事をする彼女をみて、ああ、あのとき仕事を辞めるというのを引き留めてよかったなぁと思ったものです。

 

毎日仕事が楽しい、と言ってくれていました。

 

ですが、仕事にはいくつもの山があります。

 

次のステップに進むときがきたのです。

 

できるようになったことはもちろん素晴らしいことですが、次はそれを糧に新しいことにチャレンジしていかなければなりません。

 

彼女を信頼し、新しい仕事を任せるようになりました。

 

それから2か月ほど。

 

だんだんと笑顔がしぼんでいきました。

 

 

再び自信喪失

 

これは誰でも通る道なのかなと思いますが、初めてのことにチャレンジすると、失敗や壁にぶち当たったりすることがありますよね。

 

彼女も今まさにその状態でした。

 

一つ目の山を制し、ついていた自信が、新しいことに手を付けたことで失敗を経験し、また自信をなくしていったのです。

 

それでも励ましながら少しずつ新しいことに挑戦してもらったりしていましたが、今日、ちょっと大きめのミスをして、仕事終わりに謝罪に来ました。

 

正直、「おお!謝罪とかできるようになったんだなぁ!すごい成長じゃないか!」と嬉しく思ったものです。

 

それまでの彼女なら、謝るということはもちろん、それが間違いだったことにも気づかなかったと思うからです。

 

「さっきのこと、すみませんでした。まだよくわかっていなくて…」

 

「うん、まぁさっきのはちょっと難しかったけど、あとで資料見直してみるといいよ。最初はわからないかもしれないけど、わからなかったら教えるし、誰かに聞いてもいい。時間をかけて理解してみれば、次同じような状況になったときに前よりちょっとできるようになるから、その積み重ねでいくしかないよ。みんないきなりできるようにはならないから」

 

「でもみんなよりできなくて、自分のバカさ加減が本当に嫌で…(涙)」

 

「えっ、でも最近頑張ってるよ!前よりすごく仕事もできるようになったし。徐々に次のステップに上がっていっているからできないことも増えていくけど、それは成長した証だし、みんなも別の壁にぶつかっているからあなただけじゃないよ。自信失う必要はないよ」

 

「そうでしょうか…。何か昔から、勉強とか、しなきゃいけないって思っててもじっとしてることができなくて、走り回ったりしてしまって、ずっと怒られるって感じだったんで、勉強したくてもうまくできなくて…」

 

「じゃあ今は走り回ってないからだいぶいいじゃん(笑)」

 

「まぁそうなんですけど(笑)頭で聞いて理解しているつもりでも、それを誰かに説明するとなると頭が真っ白になってしまって言葉が出てこなくて…」

 

「じゃあとりあえずこの本を読んでみたらいいよ。Q&A方式で書いてあるから、上の質問を読んで、自分だったらどうこたえるかをシミュレーションしてみて、それから解答を見る形にすれば”ああこういえばよかったのか”って少しは頭に入りやすいんじゃない?そのとき最後に必ず、本を見ずに声に出して説明してみることが大事だよ」

 

「それはいいかも!」

 

それは以前彼女のために購入していた本で、半年前くらいにも一度「読んでみる?」と見せてみたのですが、そのときはピンとこなかったようで(余裕もなかっただろうし)、今回はそれが役に立ちそうでよかったです。

 

ステップっていうのはひとつずつ上がっていかないと次の問題点がわからないものなんですよね。

 

ひとつずつ、だなぁと思いました。

 

そして彼女はこう言ってくれたんです。

 

「今考えてみれば、最初の頃の私は、ほんと何もできないのに自信過剰で恥ずかしいです。あれはありえなかったです…。でもそれに気づけてよかったです。社長のおかげです。あのとき諦めないでよかったです」

 

 

え…(キュン)

 

 

いや、何かもう、報われたな~っていうか、ほんとこっちが嬉しくってブログ書いちゃったよっていう(笑)

 

何か最近思うんですよね、発達障害の従業員(自分より年が10以上下)育てるのって子育てと変わんないなって。

 

子育てっていうか学校の先生みたいな?

 

半分わが子みたいな気持ちで接してますからね。

 

将来、生活に困らないようにここでしっかりスキルを身に着けて欲しいです。

 

若いうちしか吸収できないこともたくさんあるので。

 

こうやって、私も彼女から経験とパワーをもらい、彼女も久しぶりに良い笑顔で帰っていきました。

 

素直で明るく、頑張り屋さんのところは、彼女の長所だと思います。

 

もしかしたら、私の指導法も間違っているところもたくさんあるかもしれない。

 

これを読んで不愉快になる人もいるかもしれない。

 

でも、子育てに正解がないように、職場での接し方も正解はひとつじゃないと思います。

 

自分だったらもっとこうできる、こうはできない、いろんな意見があると思いますが、経営者としてもひよっこの私と、社会人としてひよっこの彼女、今を一生懸命頑張っています。

 

いつもありがとうね、これからもよろしくね。

 

そんなもうすぐ2年目を迎える春の一日でした。

 

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